こんにちは、ニャン吉です。
日本最大の淡水魚を教えてくれる?
日本には数多くの淡水魚が生息しています。結論として日本最大の淡水魚は「イトウ」です。
しかし記録としてはイトウのような1mを超える魚は日本にも存在します。
この記事では日本で狙うことが出来る、最大の淡水魚5種を解説していきます。
日本最大の淡水魚を知りたい方は読んでみて下さい。
日本最大の淡水魚は?
幻の魚イトウ
日本3大怪魚の一種であるイトウ。公式な記録ではありませんが、2m越えの伝説を持つ魚です。
イトウは、北海道の冷たく清らかな水域に生息する、日本固有の淡水魚。
学名は「Parahucho perryi」とされ、世界でも特に大型の淡水魚の一つに数えられ、外見は長くて太い体形、大きな口、そして銀色がかった灰色の体色が特徴です。
またイトウは肉食性であり、小魚や昆虫、さらには小型哺乳類までをも食べることが知られており、この強い捕食性が「魚鬼」の名の由来です。
イトウは環境の変化や人間活動によってその生息数が減少しており、現在では保護の対象となっています。
日本最大の淡水魚と言われる魚5選
イトウの最大記録は2m?!
イトウの最大記録は今から約87年前、昭和12年(1937年)秋に元九州大学教授、木村清朗博士の、十勝川の千代田堰堤で捕獲された、イトウについての記述です。
参考文献:標津役場
イトウは、体長が約2.15m、体重が約26kgであったとされています。しかし、この記録は木村博士が直接測定したものではなく、ふ化場の職員からの聞き取りに基づいています。
日本最大記録のイトウは特殊な状況、つまり餓死寸前にあった、または干物のような状態であった可能性が高いということが読み取れます。仮に健康状態が良い場合は2mの場合90kgと推定されます。
また1953年にオビラメの会会長の草津清作氏が尻別川で釣り上げた記録は、1m57cmとされており、1986年(昭和61)年12月13日、山下重雄氏によって尻別川で釣り上げられた1m30cmの個体です。
山下重雄氏によって釣り上げられた個体は、釣り雑誌「釣り道楽」にも掲載され、唯一記録と写真付きで残る伝説となっています。
近年最も新しい記録は、JGFA日本記録によると、2020年7月7日に北海道浜頓別において1m10cmを超える個体が公式記録として残っています。
2m越えはさすがに現実的ではありませんが、1m越えは現代でも狙えるようです。
アカメ
アカメは日本最大怪魚に数えられる1種であり、現在も1mオーバーが釣り上げられています。
JGFAの日本記録は2016年に高知県浦戸湾で釣り上げられた全長131cm、重量39kg、近年2022年にも高知県浦戸湾中州で131cmが釣り上げられています。
また過去には全長138cmのアカメも釣り上げられていたという記録が残っています。
イトウに至っては130cmクラスはかなり昔のことであり、現代日本最大と言えるのはアカメかもしれません。
アカメ(赤目、英: Japanese lates、学名: Lates japonicus)は、アカメ科に分類される大型の肉食魚。
この魚は日本固有種で、種子島・屋久島から静岡県までの範囲に分布し、特に宮崎県と高知県が主な分布域とされています。
スズキに似た顔つきをしていますが、背中が大きく盛り上がっており体高が高いのが特徴です。
また目は普段は黒いですが、暗所で光を反射すると赤く光ることから「赤目」という名前がつけられました。
ビワコオオナマズ
日本三大怪魚最後の種である、ビワコオオナマズ。
JGFAでの日本記録最大は1997年に釣り上げられた全長118cm、重量17.2kgの個体です。
近年でも2020年に、全長106cm。2023年度には全長108cmのビワコオオナマズが釣り上げられています。
ビワコオオナマズ(琵琶湖大鯰、学名:Silurus biwaensis)は、ナマズ科に属し、日本固有種である淡水魚。
主に琵琶湖およびその流出河川である淀川水系(瀬田川・宇治川を含む)にのみ生息しており、琵琶湖だけに住むものと長らく考えられていましたが、淀川など下流域での生息も比較的最近になって確認されました。
生態面では、ビワコオオナマズは琵琶湖における食物連鎖の頂点に立ち、アユ、ビワマス、フナ類、さらには外来種であるブルーギルなどを捕食し、成魚のブラックバスを捕食できる数少ない在来魚です。
コイ
日本でもお馴染みの深い魚「コイ」。最大クラスの大きさになると1mを超えてきます。
JGFAの記録には2015年に三重県伊賀上野の野池で、全長120cm、重量30kgの個体が釣り上げられており、琵琶湖、淀川と1m越えの記録が数多くあります。
古来から馴染みのあるの魚ですが、ヨーロッパではゲームフィッシュとして人気があり、コイ釣りの世界大会が行われるほどです。
コイ(鯉、学名:Cyprinus carpio)は、コイ科に分類される大型の淡水魚で、比較的流れが緩やかな川、池、沼、湖、用水路などに広く生息しています。
コイの名前はその体が肥えていること、または味が肥えていることに由来するとされています。別名としてはマゴイやノゴイなどがあり、ノゴイは体高の低いコイのグループを指す呼称です。
寿命は一般に15-20年とされていますが、極めて強い生命力を持ち、まれに100年を超える個体も存在します。
ソウギョ
ソウギョはコイ科に属する中国原産の淡水魚です。
ソウギョも1m越えの記録が数多くあり、2019年に埼玉県荒川で全長121cm、重量26kgの大型の個体が釣り上げられています。
日本において1m以上の個体は数少ないですが、現地では2m近くにまで成長するようです。
※一部地域では環境省によって生態系被害防止外来種に指定されています。
ソウギョはその名の通り草食性で、水草や水辺の草を主食とし、原産地の中国では「中国四大家魚」の一つとして数えられ、特に中国南部では農業と有機的に結びついた伝統的養魚システムで養殖され、農村地帯の重要な蛋白源となってきました。
日本では水草除去目的で放流された例もありますが、外来種としての影響も懸念されています。
日本最大の淡水魚は世界最大の淡水魚には及ばない?
世界の淡水魚はバケモノばかり
ピラルク、またはアラパイマとしても知られるこの魚は、世界最大の淡水魚の一つ。
2015年にリチャード・ハート氏がガイアナのレワ川で捕獲したピラルクは、体長約3.96m、重さ約188.47kg、、胴回り約2.13mです。
※出典元はギネス記録、ギネス記録には重量のみの記載、全長は記載がないためアメリカの釣り情報サイト「Tackle Village 」から引用、フィートをmに換算してあります。
その他大型の淡水魚を見てみましょう。
魚種 | 全長 | 重量 |
ピラルク | 約3.9m | 約190kg |
ピライーバ | 約3.6m | 約200kg |
グーンシュ(人食いナマズ) | 約3m~ | 約300kg |
プラークラベーン(淡水エイ) | 約4m | 約300kg |
ヨーロッパオオナマズ | 約4m | 約400kg |
いずれも公式での記録は淡水エイ以外ありませんが、ピラルク同様に4m越えの最大記録が語られる淡水魚たちです。
公式の記録で4m越えをしているのは淡水エイのプラークラベーン、ピラルク同様に4.5m越えの噂があるのはヨーロッパオオナマズ。
いずれも特徴としては寿命が長い点です。20年以上生きる魚種は4m近くに成長するのかもしれません。
日本最大の淡水魚はいずれも絶熱危惧種
カテゴリー | 略称 | 説明 |
---|---|---|
絶滅 | EX | 野生および飼育下の個体が完全に絶滅した状態。 |
野生絶滅 | EW | 野生での個体が絶滅し、飼育下でのみ生存している状態。 |
絶滅寸前 | CR | 絶滅の危険性が非常に高い状態。 |
絶滅危機 | EN | 絶滅の危険性が高い状態。 |
危急 | VU | 生存に危険がある状態。 |
保全対策依存 | LR/cd | 保全対策に依存する状態。 |
準絶滅危惧 | LR/nt | 絶滅危惧とはみなされないが、将来の危険性がある状態。 |
軽度懸念 | LR/lc | 絶滅のおそれが低い状態。 |
イトウは国際機関のIUCNではCR、環境省のレッドリストにはENに分類されています。
またアカメはVUに指定され、ビワコオオナマズは国際的には指定されていませんが、大阪府の準絶滅危惧種に指定されています。
一部地域では、イトウの保護のために特定の時期や方法に制限を設けるなどの釣り規制が実施されています。たとえば、繁殖期に釣りを禁止する、またはキャッチ&リリースのみを許可するなどの措置です。
釣りを完全に禁止すると、違法な釣りが増える恐れもあり、適切な規制と教育を通じて、合法的かつ持続可能な方法での釣りを促進することが、実効性のあるアプローチとされています。
日本最大の淡水魚はどこで釣れる?
魚の種類 | 主な生息域 |
---|---|
イトウ | 北海道の一部の川や湖 |
アカメ | 宮崎県と高知県 |
ビワコオオナマズ | 琵琶湖・淀川水系 |
コイ | 日本各所の河川、野池 |
ソウギョ | 利根川水系 |
大まかな分布図ですが、日本最大の淡水魚が釣れる地域一覧表です。幻の魚と言われるイトウですが近年は繁殖もされており、天然の個体は少なくなっているものの、釣り堀でも狙うことが出来ます。
アカメ、ビワコオオナマズは現地に赴くことが一番の近道であり、コイやソウギョは比較的簡単に狙うことが出来ます。
もちろん大型の個体を釣り上げるのは至難の業ではありますが、現代においても1m越えを狙える魅力的な魚ばかりです。
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日本最大の淡水魚まとめ
日本最大の淡水魚は1mを超える大型の魚ばかりです。
三大怪魚と呼ばれる魚はどれも絶滅危惧種であり、ルールに乗っ取り釣りを楽しんでください。
釣り上げるのは至難の業ですが、我こそはと言う方は大物釣りに出かけましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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