こんにちは、ニャン吉です。
ジンベイザメは日本のどこで観れる?
世界最大の魚類ジンベイザメ、その迫力がある姿を観に行きたいですよね。
結論として日本でジンベイザメを観られるのは、水族館3か所、沖縄中心のダイビングツアーです。
しかし近年日本近海でもジンベイザメの生息エリアは北上しており、運が良ければ保護された地域で観ることが出来るでしょう。
この記事ではジンベイザメを日本で観れる範囲から、現在飼育している水族館、沖縄県のツアー例、今までジンベイザメと泳ぐことが出来たスポットを解説します。
日本でジンベイザメを観れるスポットを知りたい方は読んでみて下さい。
【2024年版】ジンベイザメがいる水族館3選!餌やりの時間も見どころ
ジンベイザメは日本近海にいます
Wikipedia分布図 | 水産庁分布図 |
上記の図はWikipediaの分布図と、日本の水産省が発表している分布図の比較です。
ジンベイザメは日本では以前まで沖縄周辺が唯一の生息地域として知られていましたが、年々範囲が北上しています。
沖縄はジンベイザメの観察スポットとして有名であることはご存じの方も多いかもしれませんが、稀に東京湾や伊豆半島付近に出没することがあり、話題を集めています。
ジンベイザメの生息地が北上している理由は、日本近海が気候変動により海水温の上昇が原因でしょう。
ジンベイザメが日本で観られるところ
ジンベイザメは以下のようなスポットで観ることが出来ます。
- 水族館
- ジンベイザメツアー(船上)
- シュノーケリング
2024年1月時点では日本の水族館は計3か所でジンベイザメが飼育されています。大きさは美ら海水族館が8.8mで、世界を見ても最大クラスの大きさです。
水族館については下記で詳しく解説します。
ジンベイザメツアーは主に沖縄県で行われているツアーで、海上でジンベイザメを飼育しており、野生化の個体ではありませんが必ず会うことが出来ます。
ハードルは高いですが、シュノーケリングで一緒に泳ぐことも夢ではありません。
ジンベイザメが観られる日本の水族館
美ら海水族館 – 沖縄県
飼育数 | 1匹 |
名前 | ジンタくん |
体長/体重 | 8.8m/推定6t |
年齢 | 推定30-35歳 |
※2024年度情報
美ら海水族館は、日本沖縄県の本部町に位置する日本有数の水族館です。
この水族館は、特に巨大なアクリルガラスの水槽「黒潮の海」幅8.2メートル、高さ22.5メートルのアクリルガラスが有名で、ジンベイザメやマンタなどの大型海洋生物を展示しています。
ジンタ君は飼育年数最長記録(28年)を持ち、大きさを見ても飼育されているジンベイザメでは最大クラスでしょう。
始めて美ら海水族館に来たジンタ君は体長4.6m、体重800kgだったそうです。最大3匹まで飼育していたジンベイザメは2024年時点では1匹のみとなっています。
海遊館 – 大阪府
飼育数 | 2匹 |
名前 | 遊(ゆう)/海(かい) |
体長/体重 | 約6m/約5m
約1.6t/約1t |
年齢 | 15-16歳(遊)/7-8歳海(海) |
※2022年計測値
海遊館(Osaka Aquarium KAIYUKAN)は、大阪市港区にある水族館で、1990年に開館しました。
主な魅力は、ジンベエザメやイトマキエイが遊泳する「太平洋」水槽を含む14の大水槽です。また、この水族館は、日本国内で3位以内に入る年間来場者数、延床面積、屋内水槽の規模を誇り、世界でも上位にランクされています。
海遊館ではバックヤード(水族館の裏側)から餌やりをまじかで観られるプログラムも開催されています。
いおワールド かごしま水族館 – 鹿児島県
飼育数 | 1匹 |
名前 | ユウユウ(10代目) |
体長/体重 | 約4.7m |
年齢 | – |
いおワールドかごしま水族館は、1997年に開館した鹿児島市立の水族館。
この水族館は「黒潮浪漫街道」をコンセプトにしており、黒潮に洗われる鹿児島沿岸や鹿児島湾の海生生物を中心に展示しています。
2000年からの20年間で鹿児島県の沿岸で定置網にかかったジンベエザメは、わかっているだけで、158尾おり、水族館で飼育される個体は全て網に掛かってしまった個体です。
またジンベエザメの展示は「かごしま方式」として知られ、全長5.5メートルを上限として、再び海に帰す方法を取っており、野生への復帰訓練を行った上で放流する方法が取られています。
2023年の時点で現在のユウユウは4.7mあり、2024年~2025年に海に返される見込みです。
のとじま臨海公園水族館-石川県
※令和6年度能登半島地震において当面の間休館しております、復旧次第開館される見込みです。
このたびの災害により被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心より願っています。
ジンベイザメは2匹飼育されていましたが残念ながら、今回の震災の影響で亡くなってしまいました。
現在のとじま水族館への見舞金を公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)が受け付けております。
詳細は公式HPでご覧ください。↓
日本の水族館にジンベイザメが少ないのは何で?
ジンベエザメは世界最大の魚類で、成体は長さが12メートルを超えることもあります。そのため、彼らを飼育するには非常に巨大な水槽が必要です。
ジンベイザメを飼育できるような、大型の水槽がある水族館は日本でも限られています。
閉じられた空間での生活はストレスになり、彼らは長距離を泳ぐ習性もあり、適切な運動量を確保するのが難しいとされています。
またジンベイザメは止まることが出来ず、年間5.000kmは泳ぐとされています。自然界でもかなりの距離を泳いでいることは海遊館の調査でも明らかです。
海遊館のジンベイザメ回遊研究記録はこちら↓
また日本のみならず海外でもジンベイザメの飼育には動物愛護の観点で批判を浴びやすく、かごしま水族館のような取り組みは画期的です。
日本でジンベイザメのツアーがあるところ
沖縄県のツアー例
沖縄県で行われているツアーの具体例をご紹介します。
項目 | 詳細 |
---|---|
ツアー名 | 「青の洞窟」とジンベエザメスポットへの欲張りセットプラン |
場所 | 都屋漁港(読谷村)沖合い(ジンベエザメ);真栄田岬(青の洞窟) |
ジンベエザメの特徴 | 6~7mの体長、1~3頭が網で囲まれた区域内で飼育。網の上から観察 |
価格 | 2名様以上で1名10,000円、4名様以上で9,000円。
水中デジカメ撮影3,300円。乗船料・施設使用料5,500円/1名 |
持ち物 | 水着、バスタオル、ビーチサンダル、日焼け対策グッズ |
対象年齢 | 4歳から59歳(60歳以上は要病歴診断書) |
ツアーは通年行われており、ダイビングショップによってプランは異なります。ジンベイザメは野生ではなく飼育されている個体の為、安全にも配慮されていますし、潜れば必ず会えます。
通常のダイビングではそうはいきません。網の中に入ることは出来ないようですが、まじかでジンベイザメと泳ぐことが出来るでしょう。
ジンベイザメと一緒に写真を撮ってはいかがですか?
ジンベイザメが観られる可能性があるダイビングスポット
スポット名 | 所属地域 |
---|---|
小笠原諸島 | 東京 |
伊豆 | 静岡 |
館山 | 千葉 |
神子元 | 静岡 |
石垣島/久米島/宮古島//沖縄本島 | 沖縄 |
奄美大島/トカラ列島 | 鹿児島 |
古座 | 和歌山 |
上記のスポットは日本でも有数のダイビングスポットです。もちろん野生化のジンベイザメは中々遭遇できるわけではありません。
しかし水産庁のデータを見ると日本周辺海域には毎年一定程度のジンベエザメが来遊していると考えられています。
地域 | 期間 | 合計迷入数 | 年平均迷入数 | 迷入が多い季節 |
---|---|---|---|---|
沖縄本島 | 1979年 – 1994年 | 78尾 | 4.9尾 | 3月 – 9月、特に夏 |
四国太平洋岸 | 1989年 – 1993年 | 25尾 | 5尾 | 6月 – 7月 |
日本周辺海域 | 1970年 – 2011年 | — | 2 – 20尾 | — |
沖縄県が多いことは有名ですが、鹿児島でも毎年定置網にかかっており、鹿児島水族館の情報によると水温が21~28℃となる5~10月の暖かい時期だけ網にかかるそうです。
また千葉県の挟左間海中公園では2017年に定置網にかかったジンベイザメを保護し、一緒にダイビングできたとの情報もありました。
挟左間海中公園は計7回ほどの保護した記録が残っており、現在もいるかは情報が出て来ませんでしたが、首都圏の方は2時間ほどで行ける範囲ですので、ジンベイザメと泳いでみたいという方は一番近いスポットを探してみて下さい。
ジンベイザメが日本で観られる場所まとめ
ジンベイザメは日本では数多くのスポットで観ることが出来ます。
世界を見てもジンベイザメを飼育している国は少なく、気軽に観に行ける水族館もあり、ジンベイザメに遭える日本は恵まれています。
ジンベイザメが観たいという方は、ぜひ足を運んでみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント