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クリオネは怖い生物って本当?安心して下さい、控えめに言って天使です

水生生物

こんにちは、ニャン吉です。

クリオネが怖いって本当?

流氷の天使と呼ばれるクリオネですが、見た目とは裏腹に怖いイメージを持たれることがあります。

結論としてその理由は「バッカルコーン」を使用した捕食時の様子が一番でしょう。しかし捕食行動を観ることは殆どなく無害な生き物です。

この記事ではクリオネが怖いと言われる理由から、恐怖を感じる心理、実際は怖くないことまで解説していきます。

クリオネが恐いと思っている方は読んでみて下さい。

クリオネの飼育は出来ないって本当?流氷の天使を冷蔵庫で観賞しよう

クリオネとは?

クリオネは、主に北極圏や南極圏の冷たい海域に生息する貝類です。

その透き通った体と翼のような付属肢で、海中を優雅に舞う姿から「海の天使」とも称されます。

体長は一般的に1cmから3cm程度で、透明感のあるその姿は、海の中の神秘的な存在として人々を魅了します。

クリオネが怖いと言われる理由

可愛く見えて肉食性

幼少期初めは植物性プランクトンを食べますが、成体になると肉食性に変化する特徴もあります。

クリオネは実は捕食者であり、特殊な器官を使って小型の巻貝を捕食する姿が有名です。

嗅覚を用いてミジンウキマイマイに接近し、捕食時には、頭部から「バッカルコーン」と呼ばれる6本の触手を伸ばして餌を捕らえ、ゆっくりとその養分を吸収します。

独特な食事方法は、クリオネが「天使」や「妖精」と呼ばれる優雅な外見とは対照的な一面を持っており、そのギャップが注目されています。

この行動がクリオネに怖い印象を与えているのでしょう。

認知的不協和

その繊細な外見と捕食者としての本性とのギャップが恐怖を感じさせる現象は、心理学的に「認知的不協和」と言われます。

認知的不協和は、個人が持つ2つ以上の相反する考えや信念が衝突するときに生じる心理的な不快感や緊張を指します。

この場合、クリオネの美しい外見という期待と、それとは裏腹の捕食者としての振る舞いという現実が矛盾し、不安や恐怖を引き起こす原因でしょう。

クリオネは恐怖のエイリアン?

映画でよく見るエイリアンに似ている

映画や文化の中では、クリオネのように独特な外見を持つ生物は、しばしばエイリアンや怪物として描かれています。

例えば、人気のSF映画『エイリアン』シリーズの異星生物は、クリオネのような触手と、捕食行動を思わせるデザインが特徴です。

このような映画における描写は、クリオネに対する恐怖感を増幅させ人々の想像力を刺激します。

クリオネには大型の種も存在する

クリオネの中でも世界最大種と言われるダイオウハダカカメガイは、他のハダカカメガイ類に比べて大きく、最大で約7~8.5cmに達することがあります。

200年以上、ハダカカメガイと混同されてきましたが、遺伝的な分析により区別できることが明らかになりました。

確かに10cm程の大きさでバッカルコーンによる捕食行動があれば、恐怖を覚える方も多いかもしれません。

クリオネは怖くない

捕食行動は滅多に観られない

一般的な誤解に反して、クリオネの捕食行動は非常にまれで、特に人間にとっては直接的な脅威にはなりません。

クリオネは主に微小なプランクトンや巻貝類を捕食するため、そのサイズと生態系における役割から人間に危害を加える可能性はないでしょう。

引用元:北海道大学

飼育下では、クリオネに必要な特定の餌、特にミジンウキマイマイという巻貝は一般的に入手困難であるため、クリオネは通常、水族館以外は餌を与えられることなく飼育されます。

このためクリオネは「飢餓状態」で長期間(6か月~1年)生き延びることができ、この期間中はほぼ完全に無害です。さらに、彼らの捕食行動は非常に繊細であり、人間の目にはほとんど捉えられません。

パタパタと動く姿が愛くるしい

クリオネの翼足がパタパタと動く姿は、まさに海の中の小さな天使のようです。

海外ではシーエンジェルと呼ばれることもあります。

透明で繊細なその体は、海水の中を優雅に滑るように泳ぎます。

翼のような付属肢を軽やかに動かす彼らの動きは、観る者を魅了し、心を和ませる愛くるしさを持っていおり恐怖とは無縁な生き物です。

クリオネは水族館に展示されていますので、実際に観てみたいという方は水族館に足を運んでみて下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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