こんにちは、ニャン吉です。
ピラルクって怖いイメージがある魚だけど実際どうなのかな?
世界最大級の淡水魚ピラルク、大型の個体は3mを超え恐怖を感じる方も多いでしょう。
しかし実際ピラルクは野生化であっても人間を襲うことは殆どなく、穏やかな性格とされており、水族館でも人気の魚です。
この記事ではピラルクが恐れられる理由から、現在見つかっている大型のピラルクと人間の比較、ピラルクより怖い魚、最大の天敵まで解説していきます。
ピラルクが怖いと思っている方は読んでみて下さい。
ピラルクが人間を襲うって本当?
野生化では人間を襲いません
ピラルクはサメの様に故意に人間を襲うことは殆どありません。
大型魚の怖いイメージとは裏腹に、ほとんどのピラニア種は人間に対して消極的です。余程のことが無ければ人間に危害を加えることが無い、非常に穏やかな性格とされています。
実際にピラルクによる攻撃によって人が死亡した記録はなく、可能性はゼロではありませんが、肉食性であるものの、小魚を食べる魚食性で人間を狙うことは稀です。
ボートとの接触事故はある
ピラルクは人間を襲うことはありませんが、習性として環境によって束縛されたり、嫌がらせを受けるようなストレスを感じる、または身の危険を感じると、水面から勢いよく飛び出す習性があります。
ボートと同程度の大きさのピラルクが、接触すれば転覆するのは避けられません。
カヌーやボートとの接触による水難事故は、2009年に発生したと報告されています。
現地住民からは「ドラゴンフィッシュ」とも呼ばれるそうです。
ピラルクが怖がられる理由
映画の影響
日本においてピラルクに対する恐怖心は、その名前が似ているピラニアと混同されることから生じるものであり、また映画「ピラニア」の影響も無視できません。
特にピラニアを題材にした映画は人間を食べてしまうという恐怖を題材にしている為、これらの映画がピラルクに対する誤解や恐れを助長しているのでしょう。
大型の魚、肉食性と聞けば人間を襲うのであろうというイメージを抱くのは当然です。
大きい魚は誰でも恐怖する
人間が大きい動物に抱く恐怖心は、一般的に「メガロフォビア」と呼ばれます。
この用語は、特に大型の動物や物体に対する不合理な恐怖や不安を指し、大きさが引き起こす圧倒的な印象や、潜在的な脅威の感覚に起因することが多いです。
ピラルクのみならず、大型の肉食魚には人間誰もが恐怖心を抱くでしょう。
ピラルクの最大級はさすがに怖い
ギネス記録は約4m
2015年にリチャード・ハート氏がガイアナのレワ川で捕獲したピラルクは、体長約3.96m、重さ約188.47kg、、胴回り約2.13mです。
※出典元はギネス記録、ギネス記録には全長の記載がないためアメリカの釣り情報サイト「Tackle Village 」から引用、13フィートをmに換算してあります。
ウィキベテアには4.5mに達する個体の逸話的な報告がありますが、検証が不可能である点と、出典が不明なため疑わしいとされています。
しかし公式記録がほぼ4mありますので、4mを超える個体が存在しても不思議ではないでしょう。
5m越えの噂もある
ピラルクは通常、長さが2〜3メートルに成長するとされていますが、稀に5メートルを超える巨大な個体が存在するという報告もあります。
4.5mの個体も信憑性は確かではありませんが、報告として残っている以上、5mの個体がいてもおかしくはないでしょう。
アマゾンは地球上で最も広大な生物多様性に富んだ地域の一つであり、約700万平方キロメートルに及ぶこの地域は、多くの未踏の地域を含んでいます。
人間による探索や開発がほとんど行われていない場所であれば、巨大なピラルクが潜んでいるかもしれません。
ピラルクの最大記録は4m?最大記録級のピラルクが潜む場所とは
アマゾンにはピラルクより怖い魚がいる
アマゾンにはピラルクよりも恐ろしい魚が存在します。
- 電気ウナギ
- カンディル
電気ウナギの電圧は種類によって異なりますが、一般的には最大600ボルト程度の電圧を生成することが知られています。電気ウナギが発する電圧は、水中での効果が強く、人間を簡単に死に至らしめるでしょう。
またアマゾンの恐怖の吸血魚として有名なカンディル、小型の魚とはいえ、どう猛な性質で人間や他の大きな動物の、穴と言う穴から体内に入り込み、肉を引きちぎって捕食ことがある種も存在します。
これらの魚はピラニア以上に恐れられています。
ピラルクにとっては人間の方が恐怖
現地では食用として重宝されている
ピラルクは南アメリカの一部地域、特にブラジルやペルーなどで食用として非常に人気があり、その大きさと味の良い肉のため、地元の市場やレストランでは重要な食材とされています。
ピラルクの肉は鮮やかな赤色で、味は白身魚に似ており、多くの人は非常に美味しいと感じるでしょう。
一方で、ピラルクの人気が高まるにつれて、過剰漁獲と生息地の破壊が問題です。
そのため、持続可能な養殖方法が研究、推進されており、養殖ピラルクも市場で見られるようになっています。
乱獲によって近年は規制がある
ピラルクはワシントン条約にも保護指定されている魚です。
その大きさと定期的な浮上のため乱獲のリスクが高く、1918年から1924年にかけて年間約7000トンが捕獲されるなど商業漁業が盛んでした。
ブラジルでは個体数減少を受け1996年に漁が禁止されたにもかかわらず、多くの場所で激減または絶滅に至ったとの記録があります。
しかし1999年以降、持続可能な管理戦略の導入により、大幅な個体数回復がされています。
現在ブラジルでは特定の地域にいるピラルクのうち、翌年に漁獲できるのは30%までと定められ、隣国のコロンビアも、繁殖期の10月1日から3月15日までの間のみ、ピラルクの漁獲と消費を禁止しています。
ピラルクにとっての最大の天敵は人間であることは間違いありません。
ピラルクは怖くない
水族館では人気者
淡水魚を扱う水族館ではピラルクは人気者です。その壮大な巨体とピラルクの特徴である赤いウロコの、神秘的な容姿が人々を圧倒します。
水族館によって淡水メインキャラクターであり、ぬいぐるみまで販売されています。
また近年ではゲームソフト「あつまれどうぶつの森」など、ゲーム内でも活躍する魚としても注目を集め、観賞魚としても人気が高い魚です。
個人で飼育は出来る?
ピラルクは観賞魚としても人気がある魚ですが、個人の飼育には適さないと言われています。
要因としてはサイズ、環境要件が個人では無理があるからです。
ピラルクは飼育下であっても2mを超えるため、一番の難関は水槽でしょう。3m四方の水槽であれば一般的な住宅では床が持ちません。水槽もそこまで大きなものは販売されていないためオーダーメイドで作成することになります。
稚魚の間は問題ありませんが、成長してくると飼育環境を整えるだけで数百万円は掛かるでしょう。
日本国内では放流することは禁じられていますが、飼育に関する規制は現在のところありません。
ピラルクは怖い魚ではない
ピラルクは余程のことが無ければ人間に危害を加えることが無い、非常に穏やかな性格です。
水族館でピラルクを目の当たりにすることは、アマゾンの自然を身近に感じる貴重な体験となるでしょう。
ピラルクに興味が湧いた方は全国の淡水魚を取り扱う水族館に足を運んでみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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