こんにちは、ニャン吉です。
ピラルクの最大記録を教えてくれる?
世界最大の淡水魚ピラルク、観賞魚やゲームフィッシュ、水族館でも人気の魚です。自然界ではどのくらい大きなピラルクが存在するか気になりますよね。
結論としてギネス記録では体長3.96m、重量188kg、非公式ではありますが4.57mの記録も残っています。
この記事ではピラルクの最大記録から、5mを超える個体が存在する可能性まで解説していきます。
ピラルクの最大記録はギネス記録に載っている
ピラルク、またはアラパイマとしても知られるこの魚は、世界最大の淡水魚の一つ。
2015年にリチャード・ハート氏がガイアナのレワ川で捕獲したピラルクは、体長約3.96m、重さ約188.47kg、、胴回り約2.13mです。
※出典元はギネス記録、ギネス記録には重量のみの記載、全長は記載がないためアメリカの釣り情報サイト「Tackle Village 」から引用、フィートをmに換算してあります。
ウィキベテアには4.5mに達する個体の逸話的な報告がありますが、検証が不可能である点と、出典が不明なため疑わしいとされています。
しかし公式記録がほぼ4mありますので、4mを超える個体が存在しても不思議ではないでしょう。
寿命の長さと自然界に天敵がいない
ピラルクは比較的長寿の魚で、野生では約15〜20年生きることが一般的です。また人工飼育下では適切なケアが行われる場合、20年以上生きることも報告されています。
これらの長寿命は、ピラルクの大きさと捕食者としての地位を反映しており、成長するにつれて彼らの生存率も向上し、より大きな個体となるのでしょう。
彼らにとっての天敵は人間だけです。
近年では新種も見つかっている
ピラルクは単型種であると考えられていましたが、現在は4~5種存在すると考えられています。
- アラパイマ・ギガシィ(1922年)
- アラパイマ・アガシィ(1847年)
- アラパイマ・・マパエ(1847年)
- アラパイマ・ソーマ(2013年)
※アラパイマは学名。
近年発見されたのは2013年のことです。アマゾンにはまだまだ未開の地があるため現在でも新種発見の可能性を秘めています。
最大記録級のピラルクに成長するのは特有の種である可能性も捨てきれないでしょう。
最大記録級のピラルクが潜む可能性が高い川は?
巨大なピラルクが生息する可能性がある主な川は、アマゾン川盆地の淡水域に広く分布しているため、以下の川で大きな個体に出会う可能性が高いとも言えます。
- ネグロ川: アマゾン川の主要な支流の一つで、特に黒水とその生態系で知られています。ピラルクはこの川でも見られます。
- マデイラ川: これもアマゾン川の大きな支流で、多くの大型淡水魚が生息しています。
- トカンティンス川: ピラルクを含む多様な水生生物がいます。
- オリノコ川: アマゾン川盆地とは別に、南アメリカの北部を流れる大きな川ですが、ここにもピラルクが生息しています。
アマゾン川は数多くの支流があり、最大記録級のピラルクがどこに潜んでいるかは分かりませんが、ギネス記録のレワ川でなくても可能性は捨てきれません。
ピラルクは昔はもっと大きかった?
ピラルクは約1億年前から存在しているとされ、非常に長い歴史を持つ古代魚です。この長い時間の間に、ピラルクはほとんど進化していないと考えられており、「生きた化石」とも称されています。
過去には現在よりも大きな個体が存在したのは、言うまでもないでしょう。
しかし環境変化、乱獲、生息地の減少などにより、そのサイズは徐々に小さくなっていると考えられます。
現在ではピラルクの生息地として有名なアマゾン川であっても2mを超える個体は稀です。
ピラルクの最大記録に並ぶ大型の淡水魚
世界にはピラルクの最大記録に近い、もしくはそれ以上の淡水魚も存在しますので紹介しましょう。
魚種 | 全長 | 重量 |
ピライーバ | 約3.6m | 約200kg |
グーンシュ(人食いナマズ) | 約3m~ | 約300kg |
プラークラベーン(淡水エイ) | 約4m | 約300kg |
ヨーロッパオオナマズ | 約4m | 約400kg |
いずれも公式での記録は淡水エイ以外ありませんが、ピラルク同様に4m越えの最大記録が語られる淡水魚たちです。
公式の記録で4m越えをしているのは淡水エイのプラークラベーン、ピラルク同様に4.5m越えの噂があるのはヨーロッパオオナマズ。
いずれも特徴としては寿命が長い点です。20年以上生きる魚種は4m近くに成長するのかもしれません。
ピラルクはブラジルで釣り大会がある
アマゾン川各地で開催されている
ピラルクは現地では食用って本当?
赤身で味は白身魚の様
ピラルクは南アメリカの一部地域、特にブラジルやペルーなどで食用として非常に人気があり、その大きさと味の良い肉のため、地元の市場やレストランでは重要な食材とされています。
ピラルクの肉は鮮やかな赤色で、味は白身魚に似ており、多くの人は非常に美味しいと感じるでしょう。
一方で、ピラルクの人気が高まるにつれて、過剰漁獲と生息地の破壊が問題です。
そのため、持続可能な養殖方法が研究、推進されており、養殖ピラルクも市場で見られるようになっています。
日本でも食べるられる?
栃木県のなかがわ水遊園のアマゾンカフェではピラルク料理を提供していた記録があります。
ピラルクの捕獲は規制がある
ピラルクはその大きさと定期的な浮上のため乱獲のリスクが高く、1918年から1924年にかけて年間約7000トンが捕獲されるなど商業漁業が盛んでした。
ブラジルでは個体数減少を受け1996年に漁が禁止されたにもかかわらず、多くの場所で激減が確認されています。
しかし1999年以降、持続可能な管理戦略の導入により、大幅な個体数回復がされています。
現在ブラジルでは特定の地域にいるピラルクのうち、翌年に漁獲できるのは30%までと定められ、隣国のコロンビアも、繁殖期の10月1日から3月15日までの間のみ、ピラルクの漁獲と消費を禁止しています。
ワシントン条約にも保護指定されている魚です。
ピラルクは5mを超える個体も存在する?
アマゾンの奥地にロマンがある
ピラルクは通常、長さが2〜3メートルに成長するとされていますが、稀に5メートルを超える巨大な個体が存在するという報告もあります。
4.5mの個体も信憑性は確かではありませんが、報告として残っている以上、5mの個体がいてもおかしくはないでしょう。
アマゾンは地球上で最も広大な生物多様性に富んだ地域の一つであり、約700万平方キロメートルに及ぶこの地域は、多くの未踏の地域を含んでいます。
人間による探索や開発がほとんど行われていない場所であれば、釣り人を翻弄する巨大なピラルクが潜んでいるかもしれません。
ピラルクの最大記録を作りに行こう
可能性が高い南アメリカへ
タイにはピラルクの釣り堀があります、安価にピラルク釣りを体験したいのであればタイもおすすめ。
しかし釣り人のロマンや探究心を満たしてくれるのは本場南アメリカ、3mを超える巨体を釣るには現地に赴くのが一番です。
「そんな大きいのはいない」と言われても可能性を捨てきれないのが釣り人。4m越えを狙うのであれば本場ブラジルや南アメリカに旅に出ましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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